おかげさまで ありがとうございます。
今回は長いですので、覚悟して読んでください(笑)
新型コロナウイルスによって世界の日常が一変してしまって以来、
そんなパンデミックの中での生活を少しでも快適にするために、
様々なアイテムを購入している人たちがいます。
例えば、自宅で食事をすることが多くなったので、
新しい電子レンジとコーヒーメーカーを買ったり。
リモートワークが増えたので、
安定したインターネット接続環境のためにLANケーブルを購入、
簡素な部屋に華を添えるために観葉植物を増やしたり。
スポーツジムはクラスター発生の可能性があるので解約して、
代わりに室内用のランニングマシンと自転車を買ったり。
購入したこれらのアイテムはどれも、
彼らにとっては、もはや新しい生活様式に欠かせない、
生活の一部となっています。
中でも、注目すべき商品は自転車。
運動になる上に、公共交通機関をほとんど使わずに済む、
そして旅行が制限されているので、
仕方なく身近な場所を自転車で散策する。
そのおかげで電車では辿り着けないような、
新しい場所を発見することができる。
まさしく、自転車の効用を感じている人は、
とても多いはずです。
と言うのは、新型コロナウイルスの感染者数が、
世界中で爆発的に増え続ける中、
自転車の売上も急増しているからです。
一部では在庫切れも発生していて、
トイレットペーパーで起こった現象が、
今度は自転車で起こっているようです。
自転車の世界全体の市場規模は5兆4,000億円で、
自転車部品で世界シェア70〜80％を誇るシマノは、
パンデミックが始まって以来、
時価総額が日産やJR西日本を上回るまで増加しています。
そして、自転車業界のこの追い風は、
非常に面白い(この表現は不遜かもしれませんが)、
タイミングでやってきました。
世界が新型コロナウイルスに脅かされるようになる前から、
自動車業界と同様に、
自転車業界ではある変化が起こり始めていました。
リチウムイオン電池の技術の進歩や、
価格や出力の改善により、
より多くの人々が電動自転車を、
現実的な交通手段として使えるようになってきているのです。
世界中のほとんどの人にとって(日本は例外かもしれないが)、
自転車は運動ではなく主に移動のための手段です。
電動自転車なら圧倒的に楽に漕ぐことができるので、
真夏でも汗だくにならずに移動できます。
さて、ここでは何が言いたいかというと、
ある調査機関の予想では、
2023年までに1,000万台弱のEV車が流通するようになる一方、
電動自転車の流通量は3億台に増加すると推測されていました。
コロナ禍が始まったことで、
さらに早くこの大台を達成できるかもしれません。
問題は、パンデミックが収束した後も、
交通手段としての自転車のシェアが伸び続けるかどうか？
というところです。
ここ数十年で、自転車は電車やバス、クルマなどの、
他の交通手段に追い抜かれてきました。
しかし、それは電動自転車が普及する前の話です。
電動自転車に乗り始め、その快適さを知ってしまったら、
果たしてそれのない生活に戻りたいと思うでしょうか？
そして、ウイズコロナの生活様式として、
公共交通機関の利用を控え、身近なお出かけの手段として、
車よりアクティブで経済的な自転車を利用する人が
さらに増加することが十分予想されるのではないでしょうか。
さて、私たち中小企業経営者はこのような現実や予想から
何を学んだらいいのでしょう？！
自転車に限らず、コロナ禍そしてコロナ後も、
売れ続ける商品やサービスはあります。
それを見つけて、
たとえそれがあなたの会社が扱っていないものであっても
自社の商品・サービスと関連づけられないか？扱えないか？
メーカーならその部品が受注できないか？
考え工夫して行動しましょう！
今のままでは生き残りは難しいのだから．．．
※注記
Coral Capital, Inc.
Founding Partner & CEO
JAMES RINEY氏のブログから一部抜粋しています。
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